都内のマンション一室のリノベーション計画である。個室を最小限とし家族が過ごせる共有スペースをできる限り確保したいという施主の要望からゾーニングを検討した。比較的間口の広い室形状であったため、個室や水廻りで共有スペース囲むように配置し、キッチンを中心とした大きなワンルームとなるように計画した。共有スペースはリビングダイニングを大きな空間とし、キッチン廻りにスタディスペースやギャラリースペース、窓際に収納を兼ねたベンチなどの小さな空間を散りばめることで様々な居場所をつくり出した。そのときの気分で過ごす場所を変えながら生活ができるようにすることで家族が同じ空間に居ながらも距離感が保てることを意識して配置を計画をした。